変形性膝関節症は老化現象の一つともいえるもので、中年以降の更年期女性に多く発症します。理由としては男性と比べ女性のほうが筋肉量が少ないことや、閉経後のホルモンバランスの異常により、膝の関節を形成している骨や軟骨がすり減ったり、欠けたり、形が変わったりすることで膝の痛みや動きの制限といった障害が生じるからです。
膝の痛みが生じることで外出することが億劫になり、運動不足が肥満を引き起こし、膝への負担がさらに大きくなるといった悪いサイクルが起こってしまいます。 |
すり減った骨のかけらが周囲の組織を刺激すると炎症が起こって痛みが発生します。また、刺激によって関節内のにある関節液が過剰に分泌されると、膝に水が溜まる状態になり(関節水腫)、階段を降りる際などに膝の内側に痛みを感じます。症状が進行してクッションの役割を果たす軟骨が薄くなっていくと、徐々に骨も変形して関節の形が変わっていきます。また、年齢とともに関節をスムーズに動かす潤滑油の役割をする関節液の量も減少します。こうして関節の動きも悪くなっていきます。
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