花粉アレルギーは体内の免疫システムが花粉を異物(アレルゲン)ととらえ、過剰な反応を引き起こすアレルギー疾患です。花粉が目や鼻などの粘膜に触れて体内に侵入すると、免疫システムの一部であるB細胞が活性化されIgE抗体を作り出します。IgE抗体がアレルゲンに反応し、マスト細胞(肥満細胞)に結合して花粉への防御態勢を整えます。このIgE抗体が結合したマスト細胞に再び花粉が付着すると、マスト細胞が活性されヒスタミンなどの化学物質を放出して炎症を引き起こします。このヒスタミンが炎症反応を引き起こし、血管を拡張させ血流を増加させることで、くしゃみや鼻水、目のかゆみとなって現れます。 |
粘膜が炎症を起こして引き起こす目のかゆみや鼻水、異物を排除しようとする反射反応のくしゃみ、炎症による血管の拡張で粘膜が腫れて起こる鼻づまりが花粉症の主な症状となります。
鍼治療では特定のツボを刺激することで、免疫系の過剰な反応を和らげ、炎症を抑制する働きがあります。
花粉の種類によって飛散する時期は異なります。
春(2月~5月):スギ・ヒノキ
初夏(5月~8月):イネ科植物
秋(8月~10月 :ブタクサ
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