この病気は頸椎に外的なストレスが加わり、脊椎間のクッション材の役割を担っている椎間板の中に位置する髄核というものが潰されて、外に飛び出して神経を圧迫することにより、痛みや痺れを引き起こす病気となります。
従来は加齢による椎間板の変性やスポーツによる過度な負担とされていましたが、近年ではパソコンでの首を前に突き出いての作業、スマートフォンでの長時間下を向いての作業など不良姿勢による頸椎の負担が原因となることも多くなっています。結果、好発年齢も若年層から高齢層と幅広くなっています。 |
手足のしびれや痛みなどの神経症状が主な症状です。
頸椎が圧迫されると、しびれがさまざまな程度で、両側もしくは片側に起きます。上肢では、握力低下や手指の細かな動作に障害が現れ、下肢では、足が前に出にくくなって歩幅が狭くなり、階段の昇り降りがしずらくなります。脊髄のどの部位が脊髄から枝分かれした神経根が圧迫されると、どの程度圧迫されるかで、症状は異なります。
一方、脊髄から枝分かれした神経根が圧迫されると、頚部痛と片側の上肢にのみ症状が出現し、特に頚椎の後屈動作や咳、くしゃみなどで症状が増強します。 |