ドゥ・ケルバン病とはあまり耳にすることは多くないと思いますが臨床ではとても多い症例です。手首の親指側にある短母指伸筋腱(親指を伸ばす働き)と長母指外転筋腱(親指を広げる働き)を包む管(腱鞘)が炎症を起こす腱鞘炎の事です。損傷の原因は手首を使う頻度が高い仕事の方と、子供の抱っこをよくするお母さんにみられます |
手首の親指側に物をもつ動作や、瓶のふたを回す動作で強い痛みを感じます。炎症期には患部に熱感や赤みがみられることもあります。自身でできる簡単な検査は、親指を他の4本の指で握りこんだ状態で、小指側に折り曲げた際に、手首の親指側に強い痛みが出るようならこの病気を疑います。(フィンケルスタインテスト)
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